TOP >大和茶の歴史

 

 

 わが国で初めてお供えされたのは、天平元年(792年)のこと、聖武天皇の時代の記録に、「宮中に僧を召して茶を賜った」(公事根源より)と記されているのが最初と言われております。

 茶樹の栽培歴史においても、大同元年(806年)に弘法大師が唐から持ち帰った種子を佛隆寺の開祖堅恵大徳に与えて現在の宇陀市榛原区赤埴の地に播種したのが最初と伝承されています。

 また、天平元年(729年)東大寺の大仏開眼の折り、行茶式が行われたと記されており、鎌倉時代1262年に西大寺の叡尊が施茶をしたのが、大茶盛の始まりとなっております。  

 茶道の開祖、村田珠光は奈良市(南部)の称名寺の出身です。
 鎌倉時代には寺の領内(西大寺、般若寺、室生寺等)室町時代から安土桃山時代には、添上、添下、山辺、式上、式下、宇智、葛下、平群、吉野の各郡下の村々に茶年貢、茶後、茶代が課せられている史実が残っています。

 このように、大和の国の各地で茶の栽培は盛んに行われてきましたが、江戸時代後期には東山中(山添、奈良、都祁地域)で茶園が増加し、以来大和高原を中心に茶生産が群を抜いて多くなり、現在では全国第6位生産量を誇っています。

 


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